注文住宅でペットが喜ぶ家づくりを解説。

犬や猫などのペットが家族同然となったいま、共に暮らすための家づくりを考える方が増えてきました。
飼っているペットの種類によっては、環境が適していないと病気になる場合もあるので、
注文住宅を建てる際にペットが住みやすい家づくりについてご紹介したいと思います。
注文住宅だから出来る人間とペットの家づくり
注文住宅では、自身が好きなように家づくりが可能なため、ペットと共に暮らすことを前提に間取り設計が可能です。
人間が住む環境そのままにペットを飼うことは、おすすめできません。後で詳しく説明しますが、様々な点でお互いに負担が掛かってしまいます。
そのため、ペットと共に暮らしていくには、お互いが快適になる家づくりが求められます。
そのような観点から、間取り設計に自由度がある注文住宅がベストだと思っています。
ペットの環境づくり
自身の注文住宅を人間にとって快適な空間にするのも大事ですが、共に暮らすペットにとっても快適な環境づくりを同時に考えるようにしましょう。
では、ペットにとって快適な環境とは、どのような環境でしょうか?
これから解説していきましょう。
ペットは室温調整が必須
基本的にペットを飼うときは、室温調整が必須となります。
たとえば、犬や猫が汗をかけるのは肉球だけなので、人間よりも体温調節が苦手です。そのため、こまめな室温調節が大事になります。
室内温度を一定にするために、空調機器を使用したり定期的に換気を行う必要があります。また、自身が仕事で留守になることも考えなければなりません。
当然、留守中は室温調整のために夏も冬もエアコンを動かしておく必要が出てきます。
さらに言えば、最適な環境を保つために断熱性・気密性も重要になってきます。
断熱性・気密性の性能を高くすることでエアコンの効き目が良くなり、電気代を抑える効果も生まれます。
注文住宅を建てる際は、断熱性と気密性にこだわると飼い主とペットにとって一石二鳥になります。
ニオイ対策
ペットを飼う上でニオイはつきものです。体臭はもちろん排泄物のニオイも常に発生しています。
これらの対策は、換気システムや壁紙等で対応できます。
壁紙には、
・ペットのニオイをバリアするもの
・ツメの引っかき傷に強いもの
・抗菌性、汚れ防止効果があるもの
など、飼い主にとって嬉しく、機能性に優れた壁紙がたくさんあります。
壁紙は建築部材の中でも比較的安価なため、取り入れやすいので、とてもおすすめです。
滑りにくい床にする
犬や猫など床の上を動き回るペットにとって気を付けなければならないところです。家の中を走り回ることもある犬や猫にとって、滑りやすい床は歩きにくいためケガの原因になります。
また、ペットの種類によっては年を重ねていくと足腰が弱くなり自立困難になる場合もあります。
そのため、床材には滑りにくく、傷に強い床がオススメです。
一般的に使われる床材と比べて、高い床材になってしまいます。
また、定期的なメンテナンスも必要になることも予め把握しておきましょう。
ネコ用おススメアイテム
私の家には、2匹の猫がいます。
個人的におススメしたいネコ用アイテムが2つあります。
一つ目は、キャットウォークです。
ネコが自由に歩く姿を下から眺めて癒されたいのもありますが、ネコは高いところが好きなためストレス解消に一役かってくれます。
また、透明な素材で造られているキャットウォークだと肉球が見えたり、下から歩く姿を見られるのでとても新鮮です。
2つ目は、トイレを置くスペースです。
ネコのトイレ用にあえて狭い部屋を造ります。
大きさは四方が60cmくらいの小さなスペースでトイレが狭い空間に囲まれるようにします。
囲われることで猫も安心してトイレができ、ネコグッズを装飾することでインテリアとしても楽しめます。
ペットは大切な家族の一員
ペットと一緒に暮らしている人ならきっとそう思うはずです。これから飼い始める方にも同じように思って頂きたいです。
飼うからには最後まで面倒を見る責任がありますし、増えすぎないように管理する必要も出てきます。
実際に飼い始めてみると思いのほか大変なことに気づき、ペットの飼育を放棄する方もいます。
そういった無責任なことにならないように、ペットを家族の一員として認識し、大切にすることが大前提だと思っています。
その上でお互いに暮らしやすい空間づくりを目指していくことが理想的だと考えています。
まとめ
大切な家族の一員だからこそ、ペットには快適な生活を送ってほしいですよね。
ペットを飼っていて、近々家を建てたいと思っている人はペット目線で間取りや内装を考えてみてはいかがでしょうか。
普段生活している中で、
こんな造りだったらいいのに….。
こんなものがあったらペットが喜びそうだな…。
と思う瞬間がたくさんあります。
そういった思いを取り入れて行くと更に愛情と絆が深まり、お互いにとって快適な暮らしができることでしょう。