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世界に1つだけの塗り壁の家【和風はもちろん、洋風の家にも!】

扇形の模様がついた壁を見たことがありますか?
神社の外壁や昔ながらの日本家屋の白い壁、それらは塗り壁です。
本来、下地処理だけの左官業者が仕上げまで行った工法。
今回はその塗り壁の魅力をお伝えします。

[塗り壁とは]

水、土、植物など身近な天然素材を原料とした人と地球にやさしい壁材です。
下地の上に素材を粗塗り中塗り上塗りと何層にも塗って仕上げます。

3つの施工方法

土壁

土で仕上げたものが土壁です。
昔ながらの施工方法で手作り感のある質感がおしゃれです。
断熱性、防火性が高く、調湿効果もあるので日本の気候にも合います。

 

漆喰

神社の外壁や日本家屋の外壁に使われることが多いです。
独特の白さだけではなく、墨汁を入れて黒く仕上げる黒漆喰という施工方法もあります。
黒漆喰は何度も磨き上げることで鏡のように映し出すこともできるんですよ。
こちらは相当な技術が必要になるので、難しい左官技法の一つです。

 

ジョリパット

カラーバリエーションは180種類を超え、仕上げ模様も100通り以上あります。
組み合わせがほぼ無限で個性を出しやすいのが特徴です。
雨や紫外線に強く、耐久性が高いです。
ですが、冬に施工すると白華(はっか/白色化)しやすいので注意が必要になります。

 

[メリット]

モルタルを下地として塗装をしたり模様付けする塗り壁にはメリットがたくさんあります。

・世界に1つだけのデザインをつくれる

全てが手作業なので細かいデザインや色味の選択ができます。
ビー玉や貝殻を埋め込んだり子どもの手形を付けるなど、オリジナルの壁をつくることができます。

・特有の手触りを感じられる

仕上げに選ぶ材料や塗り方で手触りも変わるので手仕上げ特有の温かみや質感を楽しめます。

・防火性に優れている

セメント、砂、水を掛け合わせたモルタルと表面の仕上げ材も燃えないため防火性に非常に優れています。

 

[デメリット]

・価格が高い

全て手作りで手作業なので手間がかかります。
工期も長くなり、そのぶん人件費もかかってしまいます。

・ヒビ割れが起こりやすい

モルタルは時間とともに水分量が減少して体積が収縮してしまいます。
その際にヒビ割れが起こってしまいます。
下塗りの後に2週間くらい空けて下地をヒビだらけにしてから表面を仕上げることで多少の抑制は可能になります。

・凹凸が多くて汚れやすい

作業の特性上表面に凹凸ができてしまいます。
そこに汚れや雨水が溜まって黒ずみやコケ、カビの原因になってしまいます。

 

[塗り壁にする際の注意点]

手作業で行う塗り壁は、職人の腕によって仕上がりに差が出てしまいます。
後悔しないためにも慎重に検討しましょう。

・職人の技術を直接確認しよう

これまでの施工実績を写真で確認したり、資格の有無や職歴を確認しましょう。
可能であれば仕事道具や車の中を見せてもらうといいかもしれません。
道具や車の保存状態で道具の扱い方や性格が伺えます。
道具や車内がキレイだと仕事も丁寧で技術が高いことが多いですよ。

・デザインや色は徹底的に相談しよう

デザインや色味はサンプル表で確認することが必須ですが
実際に壁全体が仕上がると想定よりも色の主張が強くなります。
イメージのバランスを崩さないためにも、理想の色よりも少し暗い色を選択しましょう。
施工中に何度か顔を出して細部の確認をすると良いですね。

 

まとめ

塗り壁は基本的にどの仕上げ方法でも価格が高めになります。
ですが、職人のセンスやイメージ次第で世界に1つしかない素敵な壁に仕上げることができます。
塗り壁に魅力を感じた方、外壁や内装で迷っている方は
是非素敵な塗り壁の家を検討してみてください。

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