片流れ屋根がトレンド!様々な屋根のカタチを紹介。
家づくりをするうえで、外観は素敵なものにしたいですよね。
建物は屋根の形一つで印象が随分と変わってきます。
屋根の形状にはたくさん種類があり、それぞれに特徴があります。
「どれが一番いいの?」「屋根の形で何か変わるの?」
と気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、そういった屋根の様々な形についてご紹介したいと思います。
日本家屋の代名詞は切妻屋根
みなさん、家の絵を書いてみてくださいと言われたらどんな屋根にしますか?
「四角い建物の上に三角の屋根がついたもの」
多くの人はこのイメージなのではないでしょうか。
それがまさしく切妻(きりつま)屋根です。
丈夫で雨漏りが少なく、単純な造りなのでメンテナンスもしやすいのが切妻屋根の特徴。
最近はソーラーパネルを設置する家も多く、切妻屋根は屋根面積が広いため、ソーラーパネルも設置しやすくなります。
切妻屋根は、シンプルなデザインで和・洋のどちらにも合うデザイン。
逆に言うと新鮮味がなく、個性の出しづらい屋根になってしまう可能性もあります。
形状が単純な屋根には、外壁の色合いや配色を工夫することでオシャレなデザインに仕上がります。
個性的な片流れ屋根
個性が出せる屋根として、片流れ屋根があります。
一方にだけ傾斜がある屋根で、スタイリッシュな見た目はデザイン性が高く、若い世代を中心に人気が増加傾向にあります。
屋根裏のスペースが広くなり、高い位置に窓を設置できるため、部屋を明るくすることができます。
片流れ屋根は構造がシンプルです。
建築費用を安く抑える事ができ、新築時だけでなくリフォームにかかる費用も割安になります。
しかし、雨風に弱いというデメリットもあります。
片流れ屋根は、一方向にしか雨どいを取り付けることができないので雨どいには大きな負担がかかってしまいます。
屋根の頂上付近に落ちた雨水は屋根の裏側を伝って、外壁と屋根との隙間から建物内に雨水が浸入する危険があります。
屋根と外壁の接合部の処理が甘いと塗装などが劣化していなくても雨漏りに発展してしまいます。
保険会社の調査によると、新築で発生した雨漏りトラブルの75%が片流れ屋根で発生しているというデータもあります。
形状的に風の影響も受けやすいので台風の際には注意が必要です。
頑丈なのは寄棟屋根
耐風性が強い屋根として、寄棟(よせむね)屋根があります。
屋根の最上部から4方向の屋根面が分かれている屋根は、全方向に面があるので耐風性が強く、外壁への負担も少ないのが特徴。
横から見たときに屋根が台形になっているため、どっしりとした落ち着きのある雰囲気になります。
屋根が高くならないので高さ制限がある立地にも向いています。
しかし、屋根裏に大きなスペースが取りにくくなり、湿気や熱気がこもりやすくなるというデメリットがでてきます。
まとめ
今回は3つの屋根の形をご紹介しました。
他にも陸屋根や入母屋屋根など、たくさん種類がありますがどんな屋根にもメリット、デメリットがあります。
また、屋根材も形状によって向き不向きがあるので立地や環境にあわせてしっかりと考えた上で決めるのが良いでしょう。