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物件を探しているときによく目にする市街化区域・市街化調整区域について

 

物件・土地を探している際、市街化区域・市街化調整区域という言葉を耳にしたことがありませんか?
理想の土地が見つかっても市街化調整区域のため建物を建てられない。
建築するにあたって許可が必要だったり・・・
今回はそんな市街化調整区域についてまとめていきたいと思います。


(1)市街化区域・市街化調整区域の違い


違いを一言で言えば、市街化区域は街を活性化させるために活用される地域、市街化調整区域は無秩序な市街地の拡大を防ぐ地域です。

市街化区域:住宅や商業施設が密集するエリア。
市街化調整区域:市街地から離れた郊外。田畑などが広がる田舎の地域。

そのため市街化調整区域では田舎の風情に合わないビルや商業施設を作ってしまうと、地域住民からの苦情が入ったり・・・
建物の建築や増改築・リノベーションする場合にも、基本的に自治体に開発許可を受けなければなりません。
また、市街化区域や市街化調整区域は自治体が定めるため、将来変更される可能性もあります。
次は市街化調整区域のメリット・デメリットについてです。


(2)市街化調整区域のメリット・デメリット

☆市街化調整区域のメリット☆

◦土地の価格が安いことが多い

建物の建築や建て替えが制限されているため、土地の価格が安くなっています。

◦静かな環境で過ごせる

市街化調整区域は、交通量が比較的に少なく静かな環境で過ごすことができます。
将来的にもビルが立ち並ぶことがないため騒音などで悩むことは少ない。

☆市街化調整区域のデメリット☆

◦生活利便施設が近くにない

生活利便施設が近くにない市街化調整区域は、農業や林業を行う地帯とされています。
そのため、駅・学校・病院など生活に必要な施設までの距離が遠くなってしまう可能性があります。

◦インフラが整っていないケース

下水道、ガス、電気、道路の舗装がされていない可能性があります。
インフラが整っていないと整備費用が必要になってくる可能性もあります。

市街化調整区域には原則として住宅や商業施設などは建築できない。
ですが地方自治体に申請し建築許可が下りれば住宅を建てることができます。

次は開発許可の主な基準を紹介いたします。


(3)市街化調整区域に開発が認められる内容

・既存の権利の届け出によって行われるもの (自己用住宅など)
・開発区域に住んでいる人が必要な施設 (店舗、学校、理美容院など)
・鉱山や観光資源の設備 (ホテル、遊園地、ゴルフ場など)
・自然的条件を有する施設
・農林水産物の処理、貯蔵、加工をするための施設
・農林業活性化における施設
・中小企業の共同施設
・既存の工場事業を効率化するための施設
・危険物の処理、貯蔵施設
・道路など交通を確保する施設 (ガソリンスタンド、コンビニなど)
・市街化区域に隣接していて環境を損なわないと許可されたもの
・市街化区域に建設できない施設 (寺、墓、ゴルフ練習場、老人ホームなど)
・条例によって市が区域や用途を定めたもの (住宅の増築や改築など)
・市街化区域において困難、または著しく不適切で開発審査会の許可を得たもの (寺、納骨堂、ゴルフ練習場、老人ホームなど)


まとめ

今回は、市街化区域と市街化調整区域について簡単にまとめてみました。
市街化調整区域に住宅を建てるためにはいくつかの条件をみたす必要があります。
そのため、ご自身だけでの判断では難しい場合がありますので不動産業者を利用し将来希望する理想の暮らし方を考えてみてはいかがでしょうか?

 


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