狭小住宅の間取りはアイディア次第!狭い土地でも心配無用!!
狭小住宅という言葉をご存じでしょうか?
狭小住宅とは狭くて小さい土地に建てられた住宅のことです。
明確な定義はありませんが、一般的に約15坪以下の土地に建てられた住宅のことを言います。
30坪以下の土地に建てられた住宅のことをコンパクトハウスと呼ぶこともあります。
今回は狭小住宅について、広く見せる工夫や間取りのアイディアなどをご紹介するので興味がある方は読み進めてみてください。
狭い土地だからこそのメリット
土地代が安く済むのは言うまでもありませんね。そのぶん建物にお金をかける事ができます。
建築に伴う諸費用も安くなります。各種申請費用や登記費用などは土地の面積に応じて費用が変わるので土地が狭い分諸費用も少なく済みます。
固定資産税も土地の面積に応じて費用が決まるため、完成した後に支払う費用も抑えられます。
設計する際の注意点
駐車場
狭小住宅の設計で悩みとなるものの1つが駐車場です。
家の前の道路の幅が狭かったりすると何度も切り返して駐車しなければいけません。しっかりと確認して駐車スペースを決めましょう。
ビルトインガレージも人気ですが一般的に建築費用は高めになります…。
間取り
広くないぶん、生活導線を考えて建てないと生活しづらくなってしまいます。
開口部や廊下、階段などの幅は一般的な住宅よりも狭くなります。事前にサイズの把握をしておかないと購入した家具が入らない…なんてことも。
冷暖房の効率
できるだけ開放感のある空間を作ろうとして吹き抜けやリビング階段を取り入れることは空間をおしゃれに仕上げることもできるので人気があります。
しかし、空間が大きいということは冷暖房の効率が悪くなるということです。対策として、シーリングファンなどを設置して空気を循環させるのが良いでしょう。
住みやすくするためのポイント
生活導線をよくする
導線とは人が自然に動けるような道筋のこと。
家の導線のなかで最も重要なのは家事をするときの導線ではないでしょうか。
料理や洗濯、掃除など、生活の中で毎日行う移動です。
例えば、買い物から帰ってきたら買った物はしまいやすいか。洗濯物は洗濯機から出して干すまでがスムーズにできるか。導線は極力短くする工夫をしましょう。
また、リビングやトイレ、お風呂へ移動する導線も重要です。
導線の設定を間違えると毎日の生活に大きなストレスを感じてしまいます。
収納スペースの確保
部屋の広さを確保するために収納スペースが少なくなりがちです。
収納が少ないと物が散乱し部屋が狭くなってしまいます。
壁面収納
広い壁一面を使って収納スペースにしてみましょう。
家を建てるときにできる柱や梁の出っ張りを有効活用してつくることができます。
階段収納
階段下にできる空間を利用して収納スペースにすることもできます。
階段の幅のぶんの奥行きがあるので収納としては相当なものになります。
扉や引き出しを付ければ中が見えないので、
きれいでスッキリとした収納スペースができあがります。
ロフト
天井裏の有効活用としてロフトを設置するという方法もあります。
天井高が1.4m以内、直下の部屋の2分の1未満の広さと規定がありますが建築基準法では「小屋裏物置等」という扱いになるので法定床面積には含まれません。
物の出し入れが苦にならないのであればかなりの収納力があるのでおすすめです。
人気の間取り
ルーフバルコニー(屋上)
狭小住宅は庭が無いことも少なくありません。庭は戸建て住宅の魅力の1つになるのでどうしても庭が欲しいという方は建物の屋根を利用してルーフバルコニーを設置してみましょう。
日当たりもよく、家庭菜園やガーデニング布団などを干すスペースとしても活用できます。
勾配天井
一般的な平らな天井ではなく傾斜がある天井のこと。通常、屋根裏を仕切っているので平らな天井になりますが、勾配天井は屋根裏をそのまま見せる構造になります。
天井が高くなり、空間に立体感が生まれるので部屋が広く感じます。
平らな天井ではつけられないような高い位置に採光用の窓を取り付けることも可能です。
スキップフロア
壁で部屋を区切るのではなく部屋に段差を設けながら1つのフロアのようにつなぐスキップフロアもおすすめです。同じフロアでもその段差によって実際の面積以上に広がりを感じることができます。
まとめ
土地が狭くても、アイディア次第で空間を広く見せたり住みやすくすることは可能です。
設計に工夫が必要になるので、必然的にデザイン性の高い家にもなります。
土地を探しているけれど中々いい土地が見つからない…。
場所はいいけどちょっと狭いな…。と悩んでいる方は今回の記事をぜひ参考にしてみて下さいね。